長町集真藍(あじさい)工房は、大野庄用水に面して建つアズマダチ意匠の武家屋敷風建物ですが、旧松任市にあった農家を大正期に移築したものです。主屋から正面右手に続く棟は、正面柱間に蔀 (シトミ)の痕跡が遺る町家建築で、当初から現地に建っていたと考えられ、移築部分が増築されたと推定される希少な建物です。
再生事業では、前面土間のミセノマを和室に改修し、チャノマと 続きの工房・ギャラリー空間とし、座敷は既存の造作を生かして大きな座卓を置いたギャラリー空間としています。このほか、水回りも改修・整備され、玄関、トイレのバリアフリー化も行いました。


長町集真藍工房
(長町3丁目地内)の外観


和室に改修したミセノマ(右)
とバリアフリー化した玄関(左